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タイムライン

空間に時間の経過する線(ライン)をイメージして、過去の記憶や未来のイメージを鮮明に引き出すためのスキルです。視覚、体感覚をつかうので、記憶やイメージをただ思い出すよりも引き出しやすくなります。

時間は意識によって自在に変化させられることを覚えておくこともいいでしょう。アインシュタインの相対性理論もそのことを示しています。あなたの意識やすすむ速度によって時間はつねに変化します。

あるいは、「時間と位置は同時に確定できない」という不確定性理論というものもあります。タイムラインは、そのことを体感する方法の1つともいえます。たいくつな時間が長く感じられ、楽しい時間があっというまに過ぎるというのは、日常体験しているのではないでしょうか。

NLPでは、「わたしたちは、いま、現在にしか生きていない」ということが前提となっています。あるいは、過去も未来もいま現在に体験しているとも考えられます。そのため、タイムラインによって過去や未来が体験できると考えています。

過去の体験によっていまが形成されていますし、いまの考えやありかたが未来を形成しています。そう考えると、いま現在が過去を体験したり未来を体験したりすることが可能であることがわかるでしょう。また、タイムラインは、過去や未来のイメージを引き出すだけでなく、過去の体験を再解釈することに役立ちます。

あるいは、未来のイメージを再構築することが可能です。過去の体験を解釈しているのも、未来を構築しているのもいま現在のあなたであるということです。



◆タイムラインの誘導手順
相手の持つタイムラインの方向、場所を具体的に確立します。空間のどちらが相手にとって未来であるか、そしてどちらが過去だと感じるかを特定します。

過去と未来に引かれたラインを歩くことをしますので、過去と未来を結ぶラインは直線が便利ですが、かならずしも直線でなければいけないということはありません。

ただし、過去が上、未来が下というイメージをもっている場合は、その結ぶラインを歩くことが困難になりますので、歩けるように平面に調整します。最後に、過去と現在を結ぶラインのどこに現在が位置するかを特定します。

2008年2月 8日 Kenji | | コメント(0) | トラックバック(0)

リラックスに導く例

以前にトランスに入ったことがあるでしょうか。あなたがどのくらい深いトランスに入っていくのか、わたしにはわかりません。

しかし、トランスに入るとあなたの内面に意識が集中して、とてもリラックスした状態になれるということを、あなたはすでに知っているかもしれません。

そして、その体験のなかで、あなたにとって、とてもたいせつななにかに氣づくでしょう。トランスに深く深〜く入る必要はありません。いまのあなたにとって最適な深さで入っていくでしょう。まだ、トランスに入らないでください。

そして、トランスは、あなたが日常の生活のなかですでに体験しています。電車に乗っているとき。映画を見ているとき。時間をわすれて夢中になっているときなど。そして、わたしがゆったりとした氣ぶんで話している声を聞いていると、あなたは、その日常の体験を思い出し、いま、あなたにとって最適な深さであなたの内面に注意をむけることができます。

まわりの音やあかりが氣になっているかもしれません。あるいは、イスのすわりごこちを感じているかもしれません。しかし、その氣になるまわりの環境ですら、あなたが内面に注意をむけることを手つだってくれるということを、いまあなたが知ることはとてもいいことです。

目をとじているとあなたはあなたのゆったりとした呼吸を感じることができます。そして、ゆったりとした呼吸を感じていると、ますますリラックスしていきます。そして、ますますリラックスしていく感覚をあなたはとてもうまく楽しむことをしています。

そうしていると、イスにふれている体のある部分が氣になりはじめます。そしてさらに、手の感覚、指の感覚、足の感覚が敏感になっていくことに氣づくことができます。それによって、あなたのなかに、あるイメージや音楽、ことばなどが思い浮かんできます。

あなたは、自然に浮かんでくるイメージの意味がわかるかもしれませんし、いまはまだわからないかもしれません。しかし、あなたは、そのイメージがあなたにとってとてもここちよいものでたいせつなものだと氣づくことができるかもしれません。

そして、その意味が最適なタイミングで最適な場所であなたの意識に自然にのぼってくるという確信をもつというのは、とてもいいことです。



そうしていると、あなたにとってたいせつなイメージがより明確になってきます。より鮮明に、よりはっきりと、より繊細にあなたはイメージを感じてもいいのです。あなたが望めば望むほど、イメージは明確なメッセージをつたえてくれるかもしれません。

あなたは、いま、この感覚を楽しむことができます。わたしの話に注意をむける必要はありません。あなたの潜在意識はより活性化されます。そして、あなたの潜在意識はわたしの話していることのうち、あなたにとって必要なことをはっきりと聞いています。

あなたが、いま、この感覚を楽しんでいると、さらにあなたの全身の力がぬけ、リラックスできていることに氣づくことができます。あなたは、いま、とても内面に注意がむけられていますので、まぶたの感覚に敏感になっているかもしれません。あなたが望めば、ぴくぴくと動くまぶたの感覚を楽しむことができます。

あるいは、手のひらの感覚に注意をむけることもできるでしょう。どちらかの手のひらがあたたかくなるかもしれせん。そして、どちらかの手のひらがつめたくなるかもしれません。もしかしたら、どちらかの手がここちよく軽く感じられるかもしれません。

あなたは、いま、ここで感じていること、あるいはあたらしく氣づいたことがあとになって役立つことをいま知ることはとても楽しいことでしょう。そうすることが、ゆったりとした氣ぶんをたもちつづけることでしょう。

そうしていると、あなたは、あなたが大好きな音を思い出します。そして、あなたの大好きな光景が思い出されます。あなたがここちいいと思える感覚がよみがえってきます。そして、あなたにとってとてもたいせつなある体験を楽しんでいることに氣づきます。

あたたかい光につつまれて、あなたはとても安心感を感じながらある体験をこころのなかで楽しむことができています。そして、いままであなたが氣づいていなかった、あなたにとって大切なリソースを感じることができます。

たしかな信頼感、満足感、愛、自然とのつながり。あなたが望むたいせつなリソースに、いま、あなたはうまくアクセスすることができます。あなたが数分後に目をあけたとき、あなたはこれらの望むリソースにいままで以上にうまくアクセスするあなた自身に氣づくことになるのではないかなと思います。

そして、あなたの好きなときにいつでもそのリソースをあなたは引き出すことができるということをいま氣づくということはとてもいいことです。

しだいに、あなたは、現在にもどる準備をしはじめます。たいせつなリソースの引き出し方を学習するにつれて、あなたは現在のとき、場所にもどりつつあります。現在にもどる準備がととのうにつれて、あなたはいままで以上にエネルギーを感じ、そしてリフレッシュした感じを味わうことができます。

そして、あなたが2つか3つ深呼吸するとあなたはエネルギーに満たされ、リフレッシュした状態で完全に目覚めます。2つか3つ深呼吸して完全に目覚めたら、自分のペースで目を開けてください。

2008年2月 8日 Kenji | | コメント(0) | トラックバック(0)

ミルトンモデルのことばのつかいかた

どのようなことばの使い方によって相手をダウンタイム、あるいはトランスに導くかを以下で説明します。

(1)接続詞(リンキング)---暗示のながれをスムーズにする
「そして」「〜しながら」「〜すると」などのことばが暗示のながれをスムーズにします。「〜〜〜すると〜〜〜になってきます」などのように、現に起きていることと、導入したいことの関連性をつくりだします。「わたしの声を聞いていると、しだいに呼吸がゆったりとしてきます」・・・など。いっけん関連性がないものでも、充分にペーシングしてラポールがとれていると、関連づけることが容易になります。ラポールが充分でないと「あなたの声を聞いていても、呼吸はゆったりとしないなぁ」という不一致感をあたえてしまいます。

A)同時性の暗示(そして、しかし)

「あなたにはわたしの声が聞こえます。そして、子どものころ楽しかったことを思い出しはじめます。」
「あなたはときどき退屈を感じるかもしれません。しかし、無意識では楽しく学びつづけることをしています。」

B)原因を暗示する(~だから、~なので、~するうちに、~するまえに、~のあと、~のあいだに、~しているときに)

「あなたは座っています。だから、充分に学ぶことができます。」
「このイスに座っていると、しだいにいいアイデアが浮かんできます」

C)原因結果(~が、~させる)

「NLPを学ぶことが人生をゆたかにします」
「彼の歌は、人の心を豊かな氣ぶんにさせます」


(2)引用
相手と自分以外の第三者のことばを引用することで、相手の抵抗を少なくすることができます。また、相手の信頼している人物のことばを引用したり、有名な格言などを引用することで相手のこころに届きやすくなることがあります。もちろん、相手が充分に信頼している人のことばや考え方であれば、それが有名かどうかは関係ありません。「あなたはよくやっているよ」と目のまえの人にいわれるより、「あの人はあなたのことがすてきだといっていたよ」といわれほうが相手のこころに届きやすいということもあります。
あるいは、相手とおなじような環境、状況にいる人の考え方やことばを引用することもできます。ビジネスで成功したことのない人がビジネスについて語るよりも、ビジネスで成功したことのある人、あるいはおなじ悩みをすでに解決した人のことばの引用のほうが効果的な場合が多いでしょう。引用の場合、文脈に因果関係がなくてもかまいません。「武道では守・破・離がたいせつ」という論理に明確な根拠はないかもしれませんが、武道の達人がいることが強力な根拠になります。

「アインシュタインは『問題が発生したレベルで問題解決はできない』といっていました。」
「武道では守・破・離という3つがたいせつだとされています。」
「あなたの友達が『あなたはすてきな人だ』といっていました。」


(3)普遍的数量詞
どんなときも、どんな状況でも、いつでもなどの普遍的数量詞をもちいることで関連性、連結をもたせる手法です。

「どんな状況でも前向きに生きることができます」
「無意識にはつねに肯定的意図があることに氣づいてもいいでしょう」


(4)質問
「もう少し大きな声で話せますか」(大きな声で話してほしい)
「夢はありますか?」(夢を聞かせてほしい)
「ドアが開いているのではないですか?」(ドアを閉めてほしい)


(5)前提
前提となる条件を明示せずに結論をつたえる手法です。

「どれくらい早く走れるかが重要です」(走ることが前提)
「もっと安くなりませんか」(安くなれば買うことが前提)


(6)名詞句化
メタモデルの解説で、名詞句化によって情報が欠けるということを説明しました。ミルトンモデルの基本の1つは、省略して相手に混乱を起こすことです。そのことから、意図的に名詞句化することで情報がとぼしくなり、相手の意識を内部にむけることができます。欠けている情報を埋めようとする心理を利用しています。
  「NLPの学びがすすむと、ことばづかいの理解が深まります」
なにをどのように学ぶか、どのようにことばをつかうのか、なにをどのように理解するのかなどの情報が、名詞句化によって欠落します。


(7)ネガティブコマンド(否定的な命令)
否定的な命令によって肯定的な暗示をあたえる手法です。一般的に「否定」するにはいったん肯定的なことを想像する必要があります。「走らないでください」というと、「走る」とはどういうことかを想像してからでないと「走らない」状態を想像しづらくなります。「やめろ」といわれるとつづけたくなる心理というのは、この心理作用が働いています。

「いまは高級リゾートでリラックスしている場面を想像しないでください」
「エベレストの頂上にいるような氣ぶんにはならないでください」


(8)アナログマーキング(ダブルメッセージ)
言語と非言語によって2つのメッセージ(ダブルメッセージ)を提示します。1つのメッセージは、ことばをとおして意識的につたえて、もう1つのメッセージはアナログマーキング(非言語のメッセージ)をとおして相手の潜在意識につたえようとすることです。
「深く呼吸することでリラックスできます」

「ふか〜〜〜く呼吸することで、リラ〜〜〜〜ックスできます」

アナログマーキング:声や身振りなどの非言語の要素に変化をくわえること(重要なことばは大きな声(あるいは小さな声)で話す・・・など)
顕在意識であきらかにわかるようなアナログマーキングより、潜在意識でしかキャッチできないような微妙な変化の方が潜在意識に働きかけられる場合があります。


(9)マインドリーディング
相手のこころを読んで、どうしてそのことがわかるのかを明示せずに、かたりかける手法です。

「あなたがわたしのことを嫌っているのは知っています」
「あなたは遅刻して落ち込んでいるのでしょう」

むやみなマインドリーディングはディスペーシングになりかねない。


(10)可能性の叙法助動詞
「理解できない」ということで、理解する必要があると考察したり、理解しなくてもいいと考えたりする暗示になります。可能性を示すことでどのような反応、考えが生まれるかは、相手次第です。

「あなたは氣づかないうちに上達できる」
「あなたは、それがどのように行われているか理解できない」


(11)価値判断の根拠を省略
どうしてそのような価値を見いだせるのかの根拠、あるいは価値判断した人を省略する手法です。

「人は学ぶことができる」
「夢があるのはいいことだ」

(12)目的語を指定しない動詞
「なにを」という目的語が欠落している文です。

「あなたにはできます」
「あなたには学べます」


(13)アンビギュイティ(あいまいさ)
どちらにも解釈できるような、あいまいないい方で相手の無意識に働きかける手法です。おなじ発音で別の意味をもつことばや、話し方や句読点のつけ方によって意味がかわることばなどです。話し方や句読点のつける位置によって意味が変わるものをとくに「構文的あいまいさ」といいます。

「あなたの両親は亡くなっていません」「あなたの両親は亡くなって、居ません」
                          (構文的あいまいさ)
「ふるさとはいいものです」「古さとはいいものです」  (構文的あいまいさ)
「うまく行きます」「うまく生きます」


(14)寓話(ストーリー)
現在の状態から望む状態に移行するストーリーを隠喩として話す手法です。小説はフィクションであっても、読む人の内面に変化を起こすことができます。これとおなじように、寓話やむかしばなしを活用することができます。潜在意識にかたりかける内容がフィクションであってはならないということはありません。
「むかしむかし、あるところに、急流の岩につかまる虫がいました。

 彼らのしごとは、一生懸命につかまって、ながされないことです。

 ある日、彼らのうちの1匹がいいました。

 『もうこれ以上たえられない。
  ぼくは、もうつかまるのをやめる。
  ながされるのにまかせてみるよ。』

 まわりは、彼をとめました。

 急流にながれて、岩にぶつかって生きて行けないということを説得しました。

 彼は、その忠告をきかずに、手をはなすことにしました。

 ながされてみると、意外にも、平氣でした。

 かるく岩にぶつかったりしながら、とてもたくさんの景色を見ることができました。

 ほかの岩につかまりつづける虫たちは、彼をみてうらやましく思った。

 それでも、彼らが手を離すことはなかった。」

2008年2月 8日 Kenji | | コメント(0) | トラックバック(0)

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