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ミルトンモデルのことばのつかいかた

どのようなことばの使い方によって相手をダウンタイム、あるいはトランスに導くかを以下で説明します。

(1)接続詞(リンキング)---暗示のながれをスムーズにする
「そして」「〜しながら」「〜すると」などのことばが暗示のながれをスムーズにします。「〜〜〜すると〜〜〜になってきます」などのように、現に起きていることと、導入したいことの関連性をつくりだします。「わたしの声を聞いていると、しだいに呼吸がゆったりとしてきます」・・・など。いっけん関連性がないものでも、充分にペーシングしてラポールがとれていると、関連づけることが容易になります。ラポールが充分でないと「あなたの声を聞いていても、呼吸はゆったりとしないなぁ」という不一致感をあたえてしまいます。

A)同時性の暗示(そして、しかし)

「あなたにはわたしの声が聞こえます。そして、子どものころ楽しかったことを思い出しはじめます。」
「あなたはときどき退屈を感じるかもしれません。しかし、無意識では楽しく学びつづけることをしています。」

B)原因を暗示する(~だから、~なので、~するうちに、~するまえに、~のあと、~のあいだに、~しているときに)

「あなたは座っています。だから、充分に学ぶことができます。」
「このイスに座っていると、しだいにいいアイデアが浮かんできます」

C)原因結果(~が、~させる)

「NLPを学ぶことが人生をゆたかにします」
「彼の歌は、人の心を豊かな氣ぶんにさせます」


(2)引用
相手と自分以外の第三者のことばを引用することで、相手の抵抗を少なくすることができます。また、相手の信頼している人物のことばを引用したり、有名な格言などを引用することで相手のこころに届きやすくなることがあります。もちろん、相手が充分に信頼している人のことばや考え方であれば、それが有名かどうかは関係ありません。「あなたはよくやっているよ」と目のまえの人にいわれるより、「あの人はあなたのことがすてきだといっていたよ」といわれほうが相手のこころに届きやすいということもあります。
あるいは、相手とおなじような環境、状況にいる人の考え方やことばを引用することもできます。ビジネスで成功したことのない人がビジネスについて語るよりも、ビジネスで成功したことのある人、あるいはおなじ悩みをすでに解決した人のことばの引用のほうが効果的な場合が多いでしょう。引用の場合、文脈に因果関係がなくてもかまいません。「武道では守・破・離がたいせつ」という論理に明確な根拠はないかもしれませんが、武道の達人がいることが強力な根拠になります。

「アインシュタインは『問題が発生したレベルで問題解決はできない』といっていました。」
「武道では守・破・離という3つがたいせつだとされています。」
「あなたの友達が『あなたはすてきな人だ』といっていました。」


(3)普遍的数量詞
どんなときも、どんな状況でも、いつでもなどの普遍的数量詞をもちいることで関連性、連結をもたせる手法です。

「どんな状況でも前向きに生きることができます」
「無意識にはつねに肯定的意図があることに氣づいてもいいでしょう」


(4)質問
「もう少し大きな声で話せますか」(大きな声で話してほしい)
「夢はありますか?」(夢を聞かせてほしい)
「ドアが開いているのではないですか?」(ドアを閉めてほしい)


(5)前提
前提となる条件を明示せずに結論をつたえる手法です。

「どれくらい早く走れるかが重要です」(走ることが前提)
「もっと安くなりませんか」(安くなれば買うことが前提)


(6)名詞句化
メタモデルの解説で、名詞句化によって情報が欠けるということを説明しました。ミルトンモデルの基本の1つは、省略して相手に混乱を起こすことです。そのことから、意図的に名詞句化することで情報がとぼしくなり、相手の意識を内部にむけることができます。欠けている情報を埋めようとする心理を利用しています。
  「NLPの学びがすすむと、ことばづかいの理解が深まります」
なにをどのように学ぶか、どのようにことばをつかうのか、なにをどのように理解するのかなどの情報が、名詞句化によって欠落します。


(7)ネガティブコマンド(否定的な命令)
否定的な命令によって肯定的な暗示をあたえる手法です。一般的に「否定」するにはいったん肯定的なことを想像する必要があります。「走らないでください」というと、「走る」とはどういうことかを想像してからでないと「走らない」状態を想像しづらくなります。「やめろ」といわれるとつづけたくなる心理というのは、この心理作用が働いています。

「いまは高級リゾートでリラックスしている場面を想像しないでください」
「エベレストの頂上にいるような氣ぶんにはならないでください」


(8)アナログマーキング(ダブルメッセージ)
言語と非言語によって2つのメッセージ(ダブルメッセージ)を提示します。1つのメッセージは、ことばをとおして意識的につたえて、もう1つのメッセージはアナログマーキング(非言語のメッセージ)をとおして相手の潜在意識につたえようとすることです。
「深く呼吸することでリラックスできます」

「ふか〜〜〜く呼吸することで、リラ〜〜〜〜ックスできます」

アナログマーキング:声や身振りなどの非言語の要素に変化をくわえること(重要なことばは大きな声(あるいは小さな声)で話す・・・など)
顕在意識であきらかにわかるようなアナログマーキングより、潜在意識でしかキャッチできないような微妙な変化の方が潜在意識に働きかけられる場合があります。


(9)マインドリーディング
相手のこころを読んで、どうしてそのことがわかるのかを明示せずに、かたりかける手法です。

「あなたがわたしのことを嫌っているのは知っています」
「あなたは遅刻して落ち込んでいるのでしょう」

むやみなマインドリーディングはディスペーシングになりかねない。


(10)可能性の叙法助動詞
「理解できない」ということで、理解する必要があると考察したり、理解しなくてもいいと考えたりする暗示になります。可能性を示すことでどのような反応、考えが生まれるかは、相手次第です。

「あなたは氣づかないうちに上達できる」
「あなたは、それがどのように行われているか理解できない」


(11)価値判断の根拠を省略
どうしてそのような価値を見いだせるのかの根拠、あるいは価値判断した人を省略する手法です。

「人は学ぶことができる」
「夢があるのはいいことだ」

(12)目的語を指定しない動詞
「なにを」という目的語が欠落している文です。

「あなたにはできます」
「あなたには学べます」


(13)アンビギュイティ(あいまいさ)
どちらにも解釈できるような、あいまいないい方で相手の無意識に働きかける手法です。おなじ発音で別の意味をもつことばや、話し方や句読点のつけ方によって意味がかわることばなどです。話し方や句読点のつける位置によって意味が変わるものをとくに「構文的あいまいさ」といいます。

「あなたの両親は亡くなっていません」「あなたの両親は亡くなって、居ません」
                          (構文的あいまいさ)
「ふるさとはいいものです」「古さとはいいものです」  (構文的あいまいさ)
「うまく行きます」「うまく生きます」


(14)寓話(ストーリー)
現在の状態から望む状態に移行するストーリーを隠喩として話す手法です。小説はフィクションであっても、読む人の内面に変化を起こすことができます。これとおなじように、寓話やむかしばなしを活用することができます。潜在意識にかたりかける内容がフィクションであってはならないということはありません。
「むかしむかし、あるところに、急流の岩につかまる虫がいました。

 彼らのしごとは、一生懸命につかまって、ながされないことです。

 ある日、彼らのうちの1匹がいいました。

 『もうこれ以上たえられない。
  ぼくは、もうつかまるのをやめる。
  ながされるのにまかせてみるよ。』

 まわりは、彼をとめました。

 急流にながれて、岩にぶつかって生きて行けないということを説得しました。

 彼は、その忠告をきかずに、手をはなすことにしました。

 ながされてみると、意外にも、平氣でした。

 かるく岩にぶつかったりしながら、とてもたくさんの景色を見ることができました。

 ほかの岩につかまりつづける虫たちは、彼をみてうらやましく思った。

 それでも、彼らが手を離すことはなかった。」

2008年2月 8日 Kenji | | コメント(0) | トラックバック(0)






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